笹針
- 馬のうっ血治療に用いられる、笹の葉の形状をした金属針のこと。
馬が血行障害でうっ血状態を起こすと、コズミ(筋炎)や跛行(自然な歩行ができない状態)など更なる深刻な病気の原因となる。そこで笹針を患部に刺して血抜きを行う。
画像検索するとあちこち針を刺されて血だらけになった馬の割と痛々しい画像がヒットするので、苦手な人は注意。
- 育成シナリオ中に稀に出現するあんしん笹針師・安心沢刺々美は、この笹針でウマ娘の秘孔をブスッと刺そうと誘ってくる。
実際に笹針を使っているシーンはあまり想像したくないものだが……
三冠
- 競馬における特定の3競走を示す。日本では一般的にクラシックレースにおける、皐月賞・日本ダービー・菊花賞の中央競馬クラシック三冠をいう。
これらのレースに挑戦できるのは3歳馬(旧4歳馬)のみで、競走馬として1生に1度しか上げるのことの出来ない栄冠である。
見事に3レースを制覇した馬は三冠馬としてその栄誉を後世にも称えられる。
- 古馬になったら三冠はないのかと言えばそんなことはなく、大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念を春古馬三冠と呼び、
天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念を秋古馬三冠と呼ぶ。後者に関しては三歳馬でも取ることが出来る。
- 現在これらの三冠を制した馬に対して特別報奨金が支払われるなど、格式の重みが維持されている。
- 地方競馬場で独自の三冠などを設けたりする場合もある。
- 上記のクラシック三冠制覇に加えて、更に天皇賞や有馬記念などの格式あるG1レースを制した馬は制したレースの数が加算されて、五冠馬(シンザン)や七冠馬(シンボリルドルフ、ディープインパクト)と呼ばれるようになる。
- ダイワースカーレットのシナリオ内で取り上げられたトリプルティアラとは牝馬三冠といわれるもので、牝馬しか出ることのできない桜花賞・優駿牝馬(オークス)・秋華賞*2のレースことを示す。
日本ではトリプルティアラという表現は使わず、アメリカのニューヨーク牝馬ダート三冠をトリプルティアラと呼ぶのでそれをウマ娘内で独自に表現したものと思われる
- 2020年にはデアリングタクトがこれを史上初めて無敗で達成した。
- 実は秋華賞は1996年に創設とわりかし歴史が浅い。それまで牝馬限定クラシックは桜花賞・オークスの2つしかなく、96年以前に三冠目として扱われていたのはエリザベス女王杯(旧表記で4歳牝馬限定。96年より古馬牝馬にも開放)だった。
このカテゴリーでの牝馬三冠達成馬は1986年にメジロラモーヌが桜花賞・オークス・エリザベス女王杯に優勝し達成した事例のみ。
シャドーロール
- 馬の鼻付近にくくりつけられていることのあるアレ。文字通り地面に映る影を見えなくする効果がある。影に驚いてしまうような臆病な性格の馬によくつけられる。
- 原作ではナリタブライアンがこのシャドーロールをつけ、圧倒的パフォーマンスで三冠達成したのも有名。ウマ娘のナリタブライアンもちゃんと鼻に白色の絆創膏をつけている。
ちなみに二つ名はウマ娘にシャドーロールの概念が無いからか「影をも恐れぬ怪物」となった。
印
- パドックにおいて(
エアプ)予想家達がウマ娘につける◎や△などのアレ。「◎>○>▲>△>−」の順で◎に近づくほど有力扱い。
◎
本命。優勝する確率が最も高い、あるいは実力が最も秀でているとされるウマにつけられる。
「◎◎◎」のように全ての予想家が◎をつけた状態を「グリグリ」と呼ぶこともある。
この状態で負けることがあれば大体はモブブロックか、掛かってガス欠が発生した場合である。
○
対抗。本命を負かす可能性がある、実力は一番とはいかないが充分優勝を狙えるとされるウマにつけられる。
▲
単穴。展開によっては他の有力候補を負かすこともできる、実力が侮れないようなウマにつけられる。
△
連下。優勝とまではいかないが、2〜3着内(いわゆる馬券内)に入る可能性はあるウマにつけられる。
URAファイナルズでは優勝を十分に狙える実力があるウマに対しても、ステータス一個のモノ足りなさを取って△をつけられることがしょっちゅうなので、いちいち真に受けなくてもよい。特にアオハル杯では1・2予想は高確率でビターグラッセとリトルココンに抑えられるため、ほぼ△からの逆転を狙うことになる。
審議
- 普段の競走では、パトロールカメラ(競馬場に見張り台のような塔がいくつも立っているのはそこからコースを撮影するため)によってレースが公平に・支障なく進んでいるかが常にチェックされている。
前を走る競走馬が横に動き後方馬の進路を妨害した(斜行)・あるいは接触したなど要因は様々だが、競走馬が転倒しそうになったり、騎手が落馬したり、といった危険な事態が発生した場合には、掲示板に審議と点灯しレース終了後に審議が行われる。
場合によっては妨害した馬が被害対象となった馬の下まで着順を落とされる「降着」や、危険騎乗をした騎手に対し「騎乗停止」などの処分が下されることも。
- メジロマックイーンのストーリーでは秋の天皇賞で1着入線したにも関わらず、審議案件となって降着処分を受けるというエピソードがあり、ウマ娘においても一応審議や降着のルールは存在するようだ。
しかし、育成レース中においては審議が発生することは一切ない。バ群から抜け出すために斜行しようが、デバフスキルでライバルにブロックを派手に食らわせようが、ゴールしたときの着順が全てである。
ステークス
- 多くのレース名として採用されている。
元は「ステークス方式」と呼ばれ、出走馬を管理する馬主達が互いにお金を出し合い、勝った馬に賞金として再分配する形式のレースを指す言葉だった。
- 今では海外でも純粋なステークス方式によるレースはほとんどなくなり、日本においては主催者であるJRAが上位入着馬に本賞金を配分する形が主流だが、競走名としてのステークスはあちらこちらで用いられている。
- ウマ娘界ではレースに勝つと賞金が貰えるではなくファン数が増える、という設定のため、ウマ娘的には「ファンを寄せ合って分配する」ことになり、つまりどういうことやねん、て話にはなるが、こまけぇこたぁいいんだよ。
旋回癖
- 馬の癖の一つ。同じ場所(馬房内など)を円状に歩き続けること。不意の故障や蹄の擦り減りなどを招くなどで悪癖とされる。
- サイレンススズカがこの癖を持っていたことは皆さんもご存知だろう。(アニメ1期やアプリの小コマにもひたすら左回りで歩き続けるススズが描かれている。)
未実装だが、2011〜2016に競走馬として登録されていたハクサンムーンという馬は、本場馬入場後に騎手が跨ると気合いが乗ってしまうのか、その場でロデオよろしくグルグル回りだすという独特の旋回癖があったことで有名。
YouTubeで検索するとグルグル回るハクサンムーンの動画が見つかるので観てみよう。