ゲーム内でも用いられることのある競馬由来の用語解説のページやで
ウマ娘から入ったばかりで競馬知識が無い人向け
ウマ娘から入ったばかりで競馬知識が無い人向け
上がり
- レースおよび調教における終盤の走破タイムのこと。
競馬のレースではゴールまでおおむね600m(3ハロン)〜800m(4ハロン)の地点から加速して勝負を左右するため、この区間のタイムを「上がり3ハロン」「上がり4ハロン」と呼び重要視することが多い。
ただし逃げ馬の場合はレース終盤では速度が出にくいため例外。 - レースでは「全体の上がり」と「各馬の上がり」を計測している。
「全体の…」はゴール前600mor800m地点を先頭馬が通過してから1着馬がゴールに到着するまでのタイム、「各馬の…」はそのまま各馬のゴール前600mor800m地点〜ゴールまでのタイムを指す。
原作のレースでは掲示板に「全体の上がり」が表示されるが、ウマ娘では表示されていない。 - この上がりを比較することでどういうレースだったのか、馬の調子がどうだったのかなどを推し量り予想に役立てることが出来る。詳しくはググろう。
脚色
- 走りっぷりを表す言葉。余力を残しまだ手ごたえがある場合だと「脚色がよい」と表現される。
逆にヘトヘトになった場合は「脚色が悪い」と言われる。 - 菊花賞や天皇賞春などの長距離レースで前を走るマックイーンに実況が「脚色は衰えない!」とか叫んでいたらお察しである。
脚をためる
- 差し・追い込み馬がラストスパートに備え、後方に待機したままスタミナを温存している状態のこと。
息を入れる
- レース中に先頭を走る馬がリードを保ちつつペースを落とし、スタミナを温存すること。
- ウマ娘の解説が先頭のウマに「掛かってしまっているかも知れません、息を入れるタイミングがあるとよいのですが」と言っている意味はこれ。
ウマ娘のレースシステム内に「息を入れる状態」が存在するかどうかは不明であるが、各種中盤回復スキルでそれを表現していると考えることもできる。
一杯
- 調教で、競走馬に最大限の力で走らせること。
- レースで余力を使い果たし、これ以上のスパートは望めない状態。「一杯になる」。こうならないようにスタミナと根性と回復スキルには気をつけよう。
焦れ込む、イレ込む(いれこむ)
- レース直前に馬が興奮し冷静さを欠く、緊張している状態のこと。
この状態ではレース本番でも本来の実力を出せない可能性が高く、馬券を買う際にはパドックでイレ込みがないかチェックするのが重要である。 - 原作においてはエアグルーヴが秋華賞に出走した際にパドックに訪れたファンのフラッシュ撮影の光に驚いてしまい、そのままイレ込んでレースも惨敗してしまった、という話もある*1。
馬は繊細な動物なので、競馬場に行くときは馬を驚かせてしまうような行動は慎もう。 - ウマ娘においては、調子による能力の上下はあるものの、イレ込みといったイレギュラー要素は今のところ実装されてはいないので安心されたし。
インブリード
- 近親交配のこと。
競走馬では優れた遺伝子を濃縮するため意図的に近親交配させるケースがあるが、病気や怪我への耐性が弱くなったり繁殖能力が低下するといった弊害があるとされる。 - ウマ娘においては、因子継承の際に親の親(祖父母)に自分がいたり、親Aが親Bの親だったりするケースがある。
アプリ稼働初期にはこのインブリードに良い効果がある・悪い効果があるとされたが、解析が進むにつれ同キャラからの継承は相性値がゼロということが判明したため、育成の際は同キャラ別衣装の固有を継承したいというケース以外は祖父母に同キャラを置くのは避けた方が良い。- なお、仕様上キャラの固有スキルを衣装違いの同キャラに継承させようとするとこのインブリードが必須となる。それでも乱数が絡むが。
馬っ気(うまっけ)
- 牡馬が発情してモノがいきり立つこと。「馬っ気を出す」というように使われる。
- ちなみに牝馬の場合は「フケ」と呼ばれる。モノがいきり立つわけではないので視覚的に判断しにくい。
- 3月〜7月くらいによく起きると言われている、馬っ気を出すとレースに集中しにくくなり勝ちにくくなると一般的に言われている。
- ちなみに競走馬の繁殖シーズンはだいたい1月〜6月。
- 一般的に勝ちにくくなると言われているがもちろん例外もある。有名なのは97年ジャパンカップのピルサドスキー(ちなみに同レースには1頭だけ牝馬が出走しており、それがエアグルーヴだった)、詳しくは自身で調べてみてほしい。
オークス
- レース名の一つ。日本では牝馬クラシックの一冠。日本ダービーと同時期・同じコース(東京・2400m)で開催される3歳牝馬最強決定戦。正式名称は「優駿牝馬」(ウマ娘では牝馬の概念が存在しないため省略されている)。
牝馬限定GIの中では最も距離が長く、前哨戦である桜花賞(阪神・1600m)から一気に800m延長される過酷なレースである。 - ルーツはイギリスの3歳牝馬限定レースである「オークスステークス」。1779年に創設された。名前の由来はダービーステークスを創設した第12代ダービー伯爵の別荘の名前より。ダービーステークスより歴史が1年長い。
世界各地でも牝馬クラシックの重要レースにオークスと名前が冠されるのが慣例となっている。
掛かる
- レース中に騎手の意図に反し競走馬が暴走してしまう状態のこと。気性の激しい馬や、ペース配分の判らない若い馬がこの状態になりやすい。
- 馬が掛かってしまうのを防ぐのは騎手の役割とされる。馬をうまく落ち着かせ、レースプラン通りに走らせることを「折り合いをつける」ともいう。
- ウマ娘の世界には騎手が存在せず、ウマ娘はすべて自分の意思で走っているのだが、レースシステム内には掛かり状態が用意されており、この状態になると焦って前に行き過ぎ、スタミナを余計に消費してしまうと説明されている。発生率は賢さのステータスに依存する模様。
掲示板
- レース結果の着順・着差やタイムを表示する電光掲示板のこと。
この掲示板には5着までの馬番が表示されるため、5着までに入ることを「掲示板に入る」「入着」、6着以下だった場合は「掲示板を外す」「着外」と俗に言われる。
競馬法
- 開催の仕方から馬券の発売方法まで、競馬に関する厳格なルールが定められている法律。
笹針
- 馬のうっ血治療に用いられる、笹の葉の形状をした金属針のこと。
馬が血行障害でうっ血状態を起こすと、コズミ(筋炎)や跛行(自然な歩行ができない状態)など更なる深刻な病気の原因となる。そこで笹針を患部に刺して血抜きを行う。
画像検索するとあちこち針を刺されて血だらけになった馬の割と痛々しい画像がヒットするので、苦手な人は注意。 - 育成シナリオ中に稀に出現するあんしん笹針師・安心沢刺々美は、この笹針でウマ娘の秘孔をブスッと刺そうと誘ってくる。
実際に笹針を使っているシーンはあまり想像したくないものだが……
三冠
- 競馬における特定の3競走を示す。日本では一般的にクラシックレースにおける、皐月賞・日本ダービー・菊花賞の中央競馬クラシック三冠をいう。
これらのレースに挑戦できるのは3歳馬(旧4歳馬)のみで、競走馬として1生に1度しか上げるのことの出来ない栄冠である。
見事に3レースを制覇した馬は三冠馬としてその栄誉を後世にも称えられる。- 古馬になったら三冠はないのかと言えばそんなことはなく、大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念を春古馬三冠と呼び、
天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念を秋古馬三冠と呼ぶ。後者に関しては三歳馬でも取ることが出来る。 - 現在これらの三冠を制した馬に対して特別報奨金が支払われるなど、格式の重みが維持されている。
- 地方競馬場で独自の三冠などを設けたりする場合もある。
- 古馬になったら三冠はないのかと言えばそんなことはなく、大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念を春古馬三冠と呼び、
- 上記のクラシック三冠制覇に加えて、更に天皇賞や有馬記念などの格式あるG1レースを制した馬は制したレースの数が加算されて、五冠馬(シンザン)や七冠馬(シンボリルドルフ、ディープインパクト)と呼ばれるようになる。
- ダイワースカーレットのシナリオ内で取り上げられたトリプルティアラとは牝馬三冠といわれるもので、牝馬しか出ることのできない桜花賞・優駿牝馬(オークス)・秋華賞*2のレースことを示す。
日本ではトリプルティアラという表現は使わず、アメリカのニューヨーク牝馬ダート三冠をトリプルティアラと呼ぶのでそれをウマ娘内で独自に表現したものと思われる- 2020年にはデアリングタクトがこれを史上初めて無敗で達成した。
- 実は秋華賞は1996年に創設とわりかし歴史が浅い。それまで牝馬限定クラシックは桜花賞・オークスの2つしかなく、96年以前に三冠目として扱われていたのはエリザベス女王杯(旧表記で4歳牝馬限定。96年より古馬牝馬にも開放)だった。
このカテゴリーでの牝馬三冠達成馬は1986年にメジロラモーヌが桜花賞・オークス・エリザベス女王杯に優勝し達成した事例のみ。
シャドーロール
- 馬の鼻付近にくくりつけられていることのあるアレ。文字通り地面に映る影を見えなくする効果がある。影に驚いてしまうような臆病な性格の馬によくつけられる。
- 原作ではナリタブライアンがこのシャドーロールをつけ、圧倒的パフォーマンスで三冠達成したのも有名。ウマ娘のナリタブライアンもちゃんと鼻に白色の絆創膏をつけている。
ちなみに二つ名はウマ娘にシャドーロールの概念が無いからか「影をも恐れぬ怪物」となった。
印
- パドックにおいて(
エアプ)予想家達がウマ娘につける◎や△などのアレ。「◎>○>▲>△>−」の順で◎に近づくほど有力扱い。
◎
本命。優勝する確率が最も高い、あるいは実力が最も秀でているとされるウマにつけられる。
「◎◎◎」のように全ての予想家が◎をつけた状態を「グリグリ」と呼ぶこともある。
この状態で負けることがあれば大体はモブブロックか、掛かってガス欠が発生した場合である。
「◎◎◎」のように全ての予想家が◎をつけた状態を「グリグリ」と呼ぶこともある。
この状態で負けることがあれば大体はモブブロックか、掛かってガス欠が発生した場合である。
○
対抗。本命を負かす可能性がある、実力は一番とはいかないが充分優勝を狙えるとされるウマにつけられる。
▲
単穴。展開によっては他の有力候補を負かすこともできる、実力が侮れないようなウマにつけられる。
△
連下。優勝とまではいかないが、2〜3着内(いわゆる馬券内)に入る可能性はあるウマにつけられる。
URAファイナルズでは優勝を十分に狙える実力があるウマに対しても、ステータス一個のモノ足りなさを取って△をつけられることがしょっちゅうなので、いちいち真に受けなくてもよい。特にアオハル杯では1・2予想は高確率でビターグラッセとリトルココンに抑えられるため、ほぼ△からの逆転を狙うことになる。
URAファイナルズでは優勝を十分に狙える実力があるウマに対しても、ステータス一個のモノ足りなさを取って△をつけられることがしょっちゅうなので、いちいち真に受けなくてもよい。特にアオハル杯では1・2予想は高確率でビターグラッセとリトルココンに抑えられるため、ほぼ△からの逆転を狙うことになる。
審議
- 普段の競走では、パトロールカメラ(競馬場に見張り台のような塔がいくつも立っているのはそこからコースを撮影するため)によってレースが公平に・支障なく進んでいるかが常にチェックされている。
前を走る競走馬が横に動き後方馬の進路を妨害した(斜行)・あるいは接触したなど要因は様々だが、競走馬が転倒しそうになったり、騎手が落馬したり、といった危険な事態が発生した場合には、掲示板に審議と点灯しレース終了後に審議が行われる。
場合によっては妨害した馬が被害対象となった馬の下まで着順を落とされる「降着」や、危険騎乗をした騎手に対し「騎乗停止」などの処分が下されることも。 - メジロマックイーンのストーリーでは秋の天皇賞で1着入線したにも関わらず、審議案件となって降着処分を受けるというエピソードがあり、ウマ娘においても一応審議や降着のルールは存在するようだ。
しかし、育成レース中においては審議が発生することは一切ない。バ群から抜け出すために斜行しようが、デバフスキルでライバルにブロックを派手に食らわせようが、ゴールしたときの着順が全てである。
ステークス
- 多くのレース名として採用されている。
元は「ステークス方式」と呼ばれ、出走馬を管理する馬主達が互いにお金を出し合い、勝った馬に賞金として再分配する形式のレースを指す言葉だった。 - 今では海外でも純粋なステークス方式によるレースはほとんどなくなり、日本においては主催者であるJRAが上位入着馬に本賞金を配分する形が主流だが、競走名としてのステークスはあちらこちらで用いられている。
- ウマ娘界ではレースに勝つと賞金が貰えるではなくファン数が増える、という設定のため、ウマ娘的には「ファンを寄せ合って分配する」ことになり、つまりどういうことやねん、て話にはなるが、こまけぇこたぁいいんだよ。
旋回癖
- 馬の癖の一つ。同じ場所(馬房内など)を円状に歩き続けること。不意の故障や蹄の擦り減りなどを招くなどで悪癖とされる。
- サイレンススズカがこの癖を持っていたことは皆さんもご存知だろう。(アニメ1期やアプリの小コマにもひたすら左回りで歩き続けるススズが描かれている。)
未実装だが、2011〜2016に競走馬として登録されていたハクサンムーンという馬は、本場馬入場後に騎手が跨ると気合いが乗ってしまうのか、その場でロデオよろしくグルグル回りだすという独特の旋回癖があったことで有名。
YouTubeで検索するとグルグル回るハクサンムーンの動画が見つかるので観てみよう。
ダービー(Derby)
- 競走名の一つ。日本では日本ダービー(東京優駿)(GI)、ジャパンダートダービー(JpnI)、ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)などにその名がつけられている。
ウマ娘において単に「ダービー」と言った場合は日本ダービーを指すことが大半。 - 名前の元ネタは1780年にイギリスでダービーステークス(別名・エプソムダービー、イギリスダービー、ザ・ダービー)を創設した第12代ダービー伯爵から。
ダービーステークスはイギリス競馬最高峰のレースとして位置づけられるようになり、各国もそれにならい3歳馬王座決定戦に○○ダービーの名をつけるようになった。日本ダービーもその一つ。 - ちなみに野球でも「ハーラーダービー」とか「(誰かさんの)ホームランダービー!」という使われ方をしており、スポーツにおける競争の代名詞として一般的になっている。
(ダービー市という都市の名前から来ている場合もあるので一概には言えないが。)
トレーニングセンター
- 競走馬の育成や調教を行う施設。略称は「トレセン」。
日本には関東および関西に計2か所のトレーニングセンターが存在する。関東は茨城県稲敷郡美浦(みほ)村にある「美浦トレーニングセンター」、関西は滋賀県栗東(りっとう)市にある「栗東トレーニングセンター」。
各トレセン内には所属調教師用の厩舎(きゅうしゃ)がたくさん並んでおり、全国の牧場から厩舎に預けられた競走馬たちはそこで生活を送り、レースに向けて日々調教を受けている。 - ウマ娘では、トレセン学園に通うウマ娘達が普段生活する寮として「美浦寮」「栗東寮」の2つが登場する。こちらはあくまでも寝泊り専用の施設であり、トレーニングを行える場所はトレセン学園内の施設と機能分けされている。
ちなみにトレセン学園の位置は現実で東京競馬場のある東京都府中市という設定。寮もトレセン学園周辺に位置しており、現実と同じ立地というわけではないようだ。 - 寮長もそれぞれウマ娘が担当しており、美浦寮はヒシアマゾン(原作では美浦・中野隆良厩舎所属)、栗東寮はフジキセキ(栗東・渡辺栄厩舎所属)が務める。
ウマ娘たちの各プロフィールに記載されている所属寮もきちんと原作に準拠したものになっている。
垂れる
- レース中に力尽きて後退していってしまうこと。序盤に飛ばし過ぎた馬がズルズルと後退して後続を巻き込んでしまうことでレースに波乱が生まれる
- ウマ娘でもスタミナ切れを起こしたウマ娘が最終コーナー付近でスピードを落とし後続集団につかまって団子を作ったりして、差しや追込を巻き込んだバ群を形成してしまう等の状況が生まれる
スキルの「垂れウマ回避」は先行馬がこの状態になった時にブロックされにくくなるという意味でのネーミング。
パドック
- 競馬場内に設けられた、小型の周回用スペース。
レースを直前に控えた競走馬たちが係員に連れられてこのコースを周回する。 - パドックは馬券を購入する際の判断材料の一つとなる。馬の歩様や仕草などから調子の良し悪しを推測し、レースで来そうな馬を見極めるわけである。
TVやラジオでもレース前には必ずパドックの中継と共に馬体重増減や騎手情報が紹介され、専門家がパドックでの予想を解説している。 - ウマ娘ではレース場内に用意されたステージに各ウマ娘たちが次々登場するという形でパドックを再現している。
ハロン(furlong)
- ヤード・ポンド法(英語圏で使われる度量衡)で用いられる距離の単位。
- 日本競馬では1ハロン=200mのこととして慣例づけられ、頭文字を取ってFと表記されることもある。
高松宮記念やスプリンターズステークス(1200m=6F)の実況での「瞬き厳禁の6ハロン戦」といった言い回しはもはやお馴染み。
ファンファーレ
- レース前に流れるアレ。
- 中央競馬では競馬場(地方ごと)・グレードごとに3〜4種類のファンファーレが用意されており、レースを盛り上げる要素の一つになっている。
ウマ娘の世界でも未勝利戦からGIまで、はたまたチームレースといった特別レースにも専用のファンファーレが用意される気合の入れっぷりである。
フロック(フロッグ)
まぐれという意味。英語のflukeからそのまま。なお、本来の読みは「フルーク」である。
たまにカエルの絵文字(フロッグ)で表現されることも。
重賞を勝利するもその後鳴かず飛ばずだったりした馬を指す際に用いられることが多い。
たまにカエルの絵文字(フロッグ)で表現されることも。
重賞を勝利するもその後鳴かず飛ばずだったりした馬を指す際に用いられることが多い。
併走
- 調教の一つ。他の馬と並んで走らせること。闘争心をかき立てる効果も期待される。
- ウマ娘同士が一緒に走ってトレーニングすることも併走という呼び方で通っている。ストーリーやボイスなどでもウマ娘達が積極的に併走を申し込む場面が見受けられる。(場合によってはトレーナーが相手に巻き込まれることも…)
未勝利戦
- 新馬戦シーズンに間に合わなかった馬や、新馬戦で優勝できなかった馬がまずは1勝目を目指して出走するレース。
- 現実のスケジュールでは2歳シーズン6月頃〜3歳シーズン8月頃まで未勝利戦が行われるが、
その期間を過ぎると対象馬齢が2歳限定に戻り、この時点で未勝利の3歳馬は出走不可になってしまう。
一応格上レースに出走させることもできるのだが、大抵は競走馬として見切りをつけられ登録抹消という流れの方が多い。 - ウマ娘にも未勝利戦のグレードが存在する。
上記再現の為か、育成で2年目9月まで未勝利のままだとトレーナー契約を解除されてしまいゲームオーバーとなってしまう。
このイベントを起こせるのはファン数が目標になっているハルウララとマヤノトップガンのみ。わざとやっても難しいのでかなりのレアイベントと言える。
道悪
- 降雨により馬場が水を含んでいて走りにくい状態。コンディション表記で言えば重や不良状態のこと。
レースが重なった影響で芝がハゲ土が目立った状態のことは「荒れ馬場」と表現され道悪とは区別される。 - 道悪を得意とする馬や、逆に苦手な馬もおり様々である。馬券的には道悪の馬場だと展開が予想外の方向に行きやすく、荒れたレースになることが多い。
道悪での馬券予想がいかに難しいかどうかは、2021年阪神大賞典や大阪杯を見ていただければわかるであろう。 - ウマ娘でもちゃんと「道悪○」の緑スキルが用意されている。逆に「良バ場○」もあるが、別に相反するわけではなく同時取得も問題なく可能。
メイクデビュー
- 新馬戦のこと。JRAが2008年より新馬戦を指す愛称として導入して以来、この呼称が定着している。
- 当然一度出た馬を再度新馬戦に出走させることはできず、勝てなかった場合は未勝利戦へと回される。
- ライブ楽曲「Make debut!」もここから来ている。新馬戦に限らず、シニア級の重賞(GII〜GIII)を勝ってもこの曲が使われる。お前デビューしたのもうずっと前だろ…ていうツッコミはなしで。
メンコ
- 競走馬に着用させる覆面、耳覆いのこと。
音に敏感な馬を安心させる、集中力を上げる、砂被りを嫌がるのを防ぐ、といった様々な理由でメンコをつける馬は多い。 - ウマ娘の勝負服や耳飾り・髪の色などのデザインの一部は、原作で着用していたメンコの色や模様をモチーフにしているものが多い。(例:ナイスネイチャやキングヘイロー、ツインターボ等)
予後不良
- レース中や調教中に故障を起こした馬の症状が重く、復帰が絶望的と判断されること。予後不良と診断された馬はその場で安楽死措置がとられる。
- 治すことは出来ないのかと思うかもしれないが、脚の細い競走馬は脚を1本でも骨折すると残りの3本では到底身体を支えられず、血行障害を起こして健康な他の足も次々と病気になってしまう。
延命させることが馬にとって苦しみを増やすことになるなら、せめてこの場で安楽死させようということである。 - 原作で予後不良と診断された有名な馬はテンポイント(1978年日経新春杯*3・未実装)、ライスシャワー(1995年宝塚記念)、ホクトベガ(1997年ドバイワールドカップ・未実装)、サイレンススズカ(1998年天皇賞秋)など。
- キャラのロスト要素(例:ウィザードリィシリーズ、ファイアーエムブレムシリーズ、艦隊これくしょんなど)が存在するゲームは数多くあるが、
ウマ娘プリティーダービーにおいては予後不良のようなロスト概念は存在しないので存分に愛馬を駆けさせてあげよう。何連闘させても大丈夫!という意味では決してない。ええ、決して。
落馬
- 騎手が馬から落ちること。
原因は様々で、馬がつまづいたり故障を起こしたりで体勢を大きく崩した、斜行により激突した、馬が振り落とした…などなど。
某地方競馬では勝ちそうな馬の騎手が唐突に落馬することもあるらしい。なんでやろなあ - 馬の走る速度で馬の背の高さから不意に落ちる、騎手は鐙に足をかけているため上半身・頭から地面に落ちる、後続馬に踏まれる…などもあり、大怪我や死に至る例も少なからず存在する。
- レース的には、落馬して騎手のいなくなった馬はその場で競走中止・失格扱いとなり、仮にそのまま1着でゴールしたとしても居なかったものとして扱われ順位が付かない。
1番人気が落馬してしまうとそのレースは大荒れになる。- なお、落ちそうになっても辛うじて乗り直しすことができた場合は競走続行となる。当然体制を立て直すまでの時間分不利になるが、馬の能力によっては巻き返せることも。
- そのため、落馬を招くような危険な騎乗をしたり、自ら故意に落馬したりするとその騎手はなんらかの処分を食らう。
埒(らち)
- コースに設置された走路を仕切るための柵。内側の埒を「内ラチ」、外側は「外ラチ」と呼ぶ。
- 内ラチにピッタリ沿って走るのが理論上最短距離で走れるルートであり、よく実況でも「経済コース」という呼ばれ方をするが、
多くの馬が通る場所なので足元が荒れているため走りにくい、コーナーは遠心力が働くのでスピードを落とさないと走りづらい、馬群が形成されやすいという弱点もある。
またラチ沿いを走るのも馬によって得手不得手があるので、一概に内ラチが一番早く走れるというわけではない。 - 埒とはもともと馬場の囲い柵のことを指す言葉であり、「埒が明かない」の語源にもなったとか。
ラビット(兎)
単純にうさぎと呼ぶことも。
ドッグレースで先頭を走り、犬に追わせる役割を持つ兎の姿が、ペースメーカとして先頭を走らせる馬の様子に似ていることから転じて、逃げ馬不在の場合に先頭を走らせる場合の馬を指す。
日本ではあまり見られないが海外の競馬では、ペースを支配するために同一馬主がラビットを出走させることがあり、これによって自分の本命馬を勝たせるためのペースを作らせる。
現時点(2022/5/11)でウマ娘の場合は主にチャンピオンズミーティングでスズカを出して大逃げの展開にして馬郡を伸ばし、相手の後方脚質を勝たせないようにる役割として行われる。
また、ラビットとは多少異なるがチャンピオンズミーティングで自分の本命逃げウマを勝たせるために単逃げを防ぐため同じく逃げウマを自分で用意する際に能力が多少劣る方の逃げウマをラビットと呼ぶことも。
ドッグレースで先頭を走り、犬に追わせる役割を持つ兎の姿が、ペースメーカとして先頭を走らせる馬の様子に似ていることから転じて、逃げ馬不在の場合に先頭を走らせる場合の馬を指す。
日本ではあまり見られないが海外の競馬では、ペースを支配するために同一馬主がラビットを出走させることがあり、これによって自分の本命馬を勝たせるためのペースを作らせる。
現時点(2022/5/11)でウマ娘の場合は主にチャンピオンズミーティングでスズカを出して大逃げの展開にして馬郡を伸ばし、相手の後方脚質を勝たせないようにる役割として行われる。
また、ラビットとは多少異なるがチャンピオンズミーティングで自分の本命逃げウマを勝たせるために単逃げを防ぐため同じく逃げウマを自分で用意する際に能力が多少劣る方の逃げウマをラビットと呼ぶことも。
連対(れんたい)
- 馬連(馬番号連勝複式)の対象、略して連対。つまり1着か2着に入ることを指す。3着以内の場合は「3連対」と呼ぶ。
- 現役時代に出走した全ての競走で連対を達成(生涯連対)した競走馬は国内外を含めて結構いる。ダイワスカーレットもその一頭。
ダイワスカーレットの固有二つ名の条件に生涯連対が入っているのも原作再現要素である。
連闘
- 競走馬を二週連続でレースに出走させること。
昔は同じ週の土日連続でレースに出走するケースもあったらしいが、現行では出走間隔は最低中4日以上は空けなくてはならないルールになっている。*4 - 競走馬にとっては一回のレースを走り切るだけでも相当に負担がかかる。したがって大抵の馬は故障を防ぐため約一か月くらい、場合によっては二か月以上出走間隔を空けるのが普通である。
一方レース間隔が開きすぎると逆に調子を崩してしまうということもありうるので、その辺りはレースを選択する陣営のさじ加減となる。 - 過去に連闘を敢行した競走馬ももちろん存在する。例えばオグリキャップは1989年秋にマイルチャンピオンシップ(11/19)1着→ジャパンカップ(11/26)2着と立て続けにGIに出走しているし、
爆逃げコンビの一角ダイタクヘリオスも現役最終年の1992年にスプリンターズステークス(12/20)4着*5→有馬記念(12/27)12着という荒技を披露している。
また最近だと2020年にヨシオという馬がジャパンカップ(11/29)→チャンピオンズカップ(12/6)と連闘でGIに挑戦したことでちょっと話題になった。 - ウマ娘では仕様上半月に一回しかレースに出走させることができないようになっているため、オグリキャップやダイタクヘリオスのような連闘ローテを実際に再現することは不可能である。(ヨシオローテは可能。)
連続ターンでレースに出走させるといった形での連闘はできる。ただし、レースに出せば体力は当然モリモリ減っていくし、
3ターン以上連続で出走すると調子が下がったりバッドコンディションが付与されたりといったペナルティが発生する。
Eclipse first, the rest nowhere.
- 海外の競馬にまつわることわざ。和訳すると「唯一抜きん出て並ぶ者なし」。
直訳なら「エクリプス1着、残りはどこにもいない」。 - エクリプス(Eclipse)は18世紀後半(1764-1789)に実在した競走馬であり、18戦18勝とクッソ強い成績を残した上に、
種牡馬としてもポテイトーズ(Potoooooooo)等多数の優秀な後継を残し、野球でいったらベーブ・ルース級のレジェンド馬である。
現在競馬界を席巻しているサンデーサイレンス系やミスタープロスペクター系、欧州のノーザンダンサー系やサドラーズウェルズ系といった
主流血統のご先祖様をたどれば全てがこの馬にたどり着く。サラブレッドの祖ともいわれる所以である。 - トレセン学園のスローガンにもなってるようで、教室の背面壁にこの言葉が掲げられているのが確認できる。
また、ガチャ演出において看板にこの文字が表示されることがあり、この場合は星3当選が確定とされる。
- *1 : 更に余談だが、アニメ2期第1話にてテイオーがキタサン&サトイモにトレセン学園を案内するシーンにおいて、見学生にスマホで写真を撮られて驚くエアグルーヴがちゃっかり映っている。
- *2 : 原作とは違いゲーム中では誰でも参戦可能。みんな娘だから当然よね
- *3 : 当レースで「全馬の無事を祈って」と実況されることもあるが、テンポイントの痛ましい事故を教訓にしたものである。ここでは多くは語らないが知りたい方はググってもらいたい。
- *4 : 日本中央競馬会競馬施行規定 第7章 第93条を参照。
- *5 : 当時スプリンターズステークスは年末開催だった。今の9月後半に行われるようになったのは2000年から。
コメントをかく